生理検査

生理検査

 

心電図検査

 

心臓の筋肉に流れている活動電流を体表面から心電計で波形として記録したものです。不整脈や狭心症、心臓肥大などを知ることができます。心電図には、安静の心電図と負荷心電図があります。

<検査の手順>
●靴下、ストッキングを足首までさげてください。
(運動負荷の時は脱ぎます。)
●上着を上に持ち上げるだけで結構です。
●時計を外す必要はありません。
●ベッドに仰向けに寝てください。
●検査は数分で終わります。

<検査の注意事項>
●身体の力を抜いて楽な気持ちで検査を受けてください。
(痛みやしびれることはありません。)
●気分の悪い方は申し出てください。

負荷心電図
●1分30秒または3分間階段の登り降りを繰り返し、運動前と運動後で
心電図を検査します。
●リズムにあわせて行います。
●運動終了後は速やかにベッドに寝てください。

運動中や運動後に胸の痛みや圧迫感などの症状があれば、すぐに申し出てください!

ホルター心電図


胸部4カ所に電極をつけ記録器とつなぎ、それを常に携帯し、心電図を24時間記録して異常の有無を調べる検査です。

この検査は、
1.自覚症状があるとき(めまい、脈がとぶ、胸が痛いなど)
2.ペースメーカーの動きのチェック
3.お薬の効果をみる時などに行います。

<検査の注意事項>
●記録器はケースに入れてに胸~腹に固定します。
●検査中は通常通り日常生活を行うことはできますが、お風呂やシャワーなど、
水が胸部にかかることはできません。
●検査中は行動記録表を記入していただきます。
(日常行動(食事・運動・トイレなど)や症状)
●記録終了までは、X線検査やCT検査等はできません。
●翌日記録器を外しますので、必ず指示された時間に来院してください。
●結果説明は後日となりますので、主治医と日時を決めていただきます。
(解析に一週間いただいています。)

肺機能検査


肺活量を測定することで肺の空気の出入りの異常やその障害の程度を知ることができます。

<検査の手順>
●検査は立って行います。(足の悪い方は座っても結構です。)
●掛け声ををかけますので、指示に従って呼吸をしてください。

<検査の注意事項>
●検査を受ける方の努力しだいで、検査値に影響してきますので、ご協力をお願いします。

血圧脈波
上腕と足首の血圧を同時に測定することにより、血管の硬さや血管の詰まり具合を調べる検査です。動脈硬化の早期発見と治療状態がわかります。

<検査の手順>
●血圧計を両腕と両足首の4カ所に巻きます。
(透析をされている方はシャント肢は巻きません。)
●同時に不整脈と心臓の音を確認しながら行いますので、測定中は安静にしていただきます。

<検査の注意事項>
●腕に圧をかけますので、採血直後の検査はできません。採血直後は10分ほど待ち時間が発生します。

脳波


極めて小さな脳の電気信号を頭皮上から取り出し脳波計で記録する検査です。閉眼安静状態で行う無痛無害の検査です。

<検査の手順>
●トイレに行っておきましょう。
●眼鏡、イヤリング等は外してください。
●頭に電極をつけ仰向けでベッドに寝ます。
●検査者の指示に従って眼の開閉をしたり深呼吸をしたりします。
●約30分で終了します。

<検査の注意事項>
●検査中は、頭を動かしたり、身体に力を入れないで安瀬にしていてください。
●気分の悪い方は申し出てください。

眼底カメラ(検査)


眼球の奧(眼底)を走る血管(外から見える唯一の血管)をみる検査です。高血圧病や動脈硬化などがあると、眼底の細血管に特有の像を呈し、眼底出血もわかります。

<検査の手順>
●片眼づつ写真をとります。
●撮影の際、フラッシュがたかれます。光により残像が見える場合がありますが、数分で消失しますのでご安心ください。

<検査の注意事項>
●コンタクトレンズを装着したまま写真をとると、レンズの細かな汚れや傷を異常と判断する事があるので外していただきます。

眼圧測定
眼球を常に一定の大きさ・形に維持するために必要な眼球の圧力を調べる検査です。眼球の異常の有無や緑内障疑いの有無がわかります。

<検査の手順>
●眼に少量の空気を吹き付けて、眼の柔らかさを測定します。
●片眼づつ、3回行います。
●検査は1~2分程で終了します。

<検査の注意事項>
コンタクトレンズは外して行います。眼鏡もしくはコンタクトレンズケース(コンタクト液入り)持参でお願いします。

神経伝導速度検査
四肢のしびれや脱力がある患者さまで、末梢神経障害が疑われる場合に行います。

<検査の手順>
●目的の末梢神経を電気刺激し、そこで誘発、伝導してきた神経電位を記録します。

<検査の注意事項>
●上肢の場合は時計を外してください。
●下肢の場合は靴下、ストッキングは脱いでください。膝の上まで検査しますので、ズボンは太ももまであがる様に余裕のあるもの、裾の広いものを着用してください。
●検査は電気で刺激しますので、多少の痛みを伴います。

終夜睡眠ポリグラフィー
睡眠中の呼吸の状態、血液中の酸素濃度などを同時に測定することによって、睡眠時無呼吸症候群かどうかを調べる検査です。

<検査の手順>
●自宅で就寝前にセンサーなどを装着し、普段どおりにおやすみください。
●痛みを伴うセンサーはなく、自分で装着でき、安全です。

<検査の注意事項>
●睡眠は最低7時間はとるよう心掛けていただきます。

血管内皮機能検査(エンドパット)
血管内皮機能は、高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満などに加え、最近話題のメタボリックシンドロームなど、様々な生活習慣病によりその機能が低下します。血管内皮機能が低下した状態が続けば、動脈硬化などになります。

この血管内皮機能の低下した状態を早期に発見することで、動脈硬化の予防につながります。

<検査の手順>
●両方の人差し指にプローブを装着し、5分間指先の血流を記録します。
●片方の腕には血圧計を巻いて圧をかけ、さらに5分間記録します。
●その後圧を解除し、さらに5分間記録します。
●血流の増加の程度により、血管内皮機能を調べます。

<検査の注意事項>
●検査値に影響が出るため、前日からカフェインを摂取しないようにしてください。
●爪は切ってからお越しください。
●当日は飲食、タバコ、運動は避けてください。ただし、少量の水は飲んでもかまいません。
●検査前に血圧を測定します。必ず片方の腕のみで測定するようにしてください。
(血圧測定をした腕では本検査はできません。)
●この検査の前に、採血など血管に刺激を与える検査はできません。

皮膚灌流圧(SPP)
足の潰瘍や壊死部位付近の血流の有無を調べます。治療状態や下肢切断部位の判定に用いられます。

<検査の手順>
●足の潰瘍や壊死部位付近にセンサーを当て、血圧計を巻き、圧をかけます。

<検査の注意事項>
●測定中は動いたり、声を出したりしないようにしてください。

公益社団法人鹿児島共済会 南風病院