CANCER当院におけるがん診療の取組みについて

胆道がん・膵がんについて

胆道がん・膵がん治療

消化器内科 ~胆膵チーム~
―胆道系、膵疾患の救急対応から診断・治療・研究まですべてに対応できるチームへ

1年間の検査件数

当院の消化器内科は、平成26年から上部消化管・下部消化管・胆膵の3つの領域のチーム制で診療を行うことになりました。
胆膵チームは、胆道系(胆嚢・胆管)および膵の疾患の検査・治療を行っています。
胆のう癌・胆管癌・膵癌などの癌や、最近、癌の前癌状態として注目されているIPMNなどの嚢胞性腫瘍の診断に力を注いでいます。
特に膵癌は、消化器癌の中で最も予後の悪い癌として知られています。
当科では癌が疑われる症例を迅速・確実に診断するため、エコー(造影エコー)・CT・MRCP・超音波内視鏡(EUS)・EUS-FNA・ERCP(膵液細胞診・IDUS)などの検査を駆使して精密検査を行っています。また、閉塞性黄疸を伴っている症例に対しては、胆道ドレナージ(ENBD・TPCD・胆管ステントなど)を行って手術可能な状態にします。
切除不能症例の場合の化学療法(抗がん剤治療)は当科で行います。ゲムシタビン・TS-1・タルセバに加え、今年保険で認可されたFOLFIRINOX療法も行っており、良好な成績が得られるようになりました。切除不能症例が化学療法により切除可能となることも夢ではなくなりつつあります。また、化学療法から緩和治療への移行がスムースに行われるよう早期から緩和チームと連携しています。
さらに、膵癌の早期診断のために、鹿児島大学人体がん病理学教室との共同研究(膵液中ムチン解析による膵癌の早期診断)を行っています。
さらなる膵癌の早期診断のために、地域の診療所の先生方と連携を図り、膵癌のハイリスク患者を拾い上げてMRCP・EUSによる精査を行う、「膵癌早期発見プロジェクト」を立ち上げたいと考えております。胆道疾患では、胆管癌に対してERCP(IDUS・胆管生検)やEUSなどを駆使して癌の伸展範囲の診断を行っています。
門脈合併切除、あるいは場合によっては門脈塞栓術を行った後に肝切除まで行うことにより、根治手術症例が年々増加してきました。
切除不能症例に対しては、ERCPやPTCDによる胆管ステント留置を行っていますが、今年からEUS-BDも導入しました。
経乳頭的な処置が困難な場合に、EUSを用いて十二指腸球部から総胆管にステントを留置するCDSと胃上部から肝左葉の肝内胆管にステントを留置するHGSがそうです。

胆道癌初回診断・治療患者数の推移
膵臓:初回診断・治療患者数の推移
公益社団法人鹿児島共済会 南風病院