CANCER当院におけるがん診療の取組みについて

肺がんについて

肺がん治療

我が国の死因の一位は癌であり、2012年の死亡数は360,963人の死亡数でした。臓器別では肺癌が最も多く、71,518人で全体の19.8%を占めています。鹿児島県では2011年1,087人、2012年1,042人、2013年1,101人であり、毎年1000人以上の方が肺癌のため亡くなっています。
肺癌リスクとしてたばこ喫煙が知られており、喫煙者は非喫煙者に比べて男性で4.5倍、女性で4.2倍の肺癌リスクがあり、男性肺癌の68%、女性肺癌の18%がタバコが原因と考えられています。また、受動喫煙では肺癌リスクが2倍高くなります。
肺癌は小細胞癌と非小細胞癌の2つの型に大きく分類され、非小細胞癌は、さらに腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌などの組織型に分類されます。従来、小細胞癌と非小細胞癌に分け治療方針を決定していましたが、最近は非小細胞癌を扁平上皮癌と非扁平上皮癌(多くは腺癌、一部大細胞癌)に分け、治療法を検討しています。非小細胞非扁平上皮癌では上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異やALK-EML4融合遺伝子検査を行い薬剤を選択しています。EFGR遺伝子変異やALK-EML4融合遺伝子陽性例ではそれぞれの分子標的薬が複数使用可能で年齢や全身状態、副作用を見ながら調整しています。また、新規の点滴抗癌剤も増えており、組織型による点滴抗癌剤の効果の違いも明らかになりつつあります。組織型、遺伝子変異などを参考に薬剤を選択しています。抗癌剤と血管内皮細胞増殖因子(VEFG)抗体との併用、化学療法後の維持療法などにより徐々に治療成績が改善しています。

たばこ喫煙と肺がんリスクとの関連ー多目的コホート研究
公益社団法人鹿児島共済会 南風病院