きいれ浜田クリニックの濱田 努 先生を講師にお招きしてACPの院内研修を開催いたしました。

 当院では、本年度よりACP(アドバンス・ケア・プランニング)推進のプロジェクトチームを設置し、ACPの指針作成や体制づくり、職員・患者家族への啓発活動を行っています。

 2024年10月31日、ACP推進チーム主催の院内研修を開催いたしました。きいれ浜田クリニック 院長 濱田 努 先生を講師にお招きして「間違いだらけのACP~形だけのACPにならないように」というテーマでご講演いたただきました。
 講演の中で濱田先生は、ACPの定義と目的、世界の動向、日本での現状について分かりやすく説明されました。ACPは単なるチェックリストではなく、患者の価値観や希望を理解し、継続的な対話を通じて意思決定を支援するプロセスであることを強調されました。また、ACPの目標は『穏やか』に過ごせることであり、患者、家族、医療者が協力して取り組むべきだと述べました。また、日本版ACPの特徴や、コミュニケーションの重要性についても説明されました。
 グループワークでは、ACPの実践における問題や具体的なエピソードなどを職員同士で共有することができました。濱田先生からはACP推進の体制づくりにおける注意点もご助言いただき大変参考になりました。

ACPとは・・・もしものときのために,あなたが望む医療やケアについて、前もって考え、家族や医療・ケアチーム等と繰り返し話し合い、共有する取組を「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」と呼びます。
※厚生労働省ホームページ「人生会議」してみませんか(外部サイト)より

公益社団法人鹿児島共済会 南風病院