脳神経内科

診療体制

 2名の脳神経内科医師が、脳血管障害、パーキンソン病等の運動障害性疾患、多発性硬化症等の自己免疫疾患、さらに脳髄膜炎等の感染症などを治療しております。
 糖尿病・内分泌内科、呼吸器内科、循環器内科などと協力して運動機能に問題のある患者さんの掘り起こしも行っています。

治療方針

 当院では通常外来を受診された患者さんや他医療機関から紹介頂いた患者さんの神経所見を入念に観察して個々の患者さんの問題点を明確にしております。外来診察で定期診察していくか、入院加療が必要かを判定しております。突然発症した脳梗塞や脳出血の患者さんには可能な限り対応していきます。
 また、数週間、数か月間で徐々に悪化している神経所見を有する患者さんにはその背景を見極め適切に治療していく方針です。
 外来レベルで治療適応のある患者さんに対してはCT画像検査、MRI画像検査、生理学的検査(脳波検査、末梢神経伝導速度等)、RI検査、さらに脳脊髄液検査等を駆使して診断確定に努めます。

得意分野

脳血管障害に対するt-PA療法
 発症後4,5時間以内に診断のついた急性期脳梗塞に対してアルテプラーゼの血栓溶解療法を行って脳疾患に対する速やかな初期対応を行います。

図1 急性期脳血管障害に対する血栓溶解療法(t-PA)

運動障害疾患に対するアプローチと進行性パーキンソン病の改善に向けた新しい治療法

  • パーキンソン症状を呈する神経変性疾患の対応。特に薬剤で症状緩和が期待できる本態性パーキンソン病の早期診断。
  • 進行期パーキンソン病に対する薬剤治療とリハビリテーションメニューを実施中。
図4 DAT-scanによるSPECT画像

脳脊髄膜炎、各種脳症、てんかん発作など意識障害を伴う急性期疾患、さらに認知症、脊髄小脳変性症などの慢性の脳疾患を診断、治療していきます。

図2 全般性てんかんの脳波
図3 単純ヘルペス脳炎のMRI

対象疾患

脳血管障害(脳梗塞:アテローム血栓性脳梗塞、塞栓性脳梗塞、ラクナ梗塞)
脳血管障害(脳出血—–外科的なアプローチは不可です)
錐体外路徴候を伴う運動障害(本態性パーキンソン病、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、大脳皮質基底核変性症)
認知機能障害(アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症)
意識障害(脳血管障害、脳髄膜炎、てんかん発作、代謝性脳症)

当院で行っている先進・特殊医療

先進検査—–頭部MRI画像検査、DATscan検査、MIBG心筋シンチ検査
特殊医療——Duodopa療法

ドクターリスト

梅原 藤雄
Fujio Umehara

専門分野:脳神経内科

所属学会日本内科学会
日本神経学会
日本神経免疫学会
認定医・専門医日本医師会認定産業医

部長
岡留 格
Tadashi Okadome

専門分野:脳神経内科

所属学会 
認定医・専門医 

外来診察担当表

外来診察担当表は下記よりダウンロードしご確認下さい。
外来診察担当表のダウンロードはこちら[PDF]

入院患者の疾患別構成比率(2023年度)

治療実績(外部サイト)

「疾患別 治療実績」(→「Caloo」病気別治療実績

研究業績

研究業績はこちら

公益社団法人鹿児島共済会 南風病院