部門紹介
臨床工学科
技士長
前村 隆治
Takaharu Maemura
方針
医学の進歩と共に医療施設で使用される医療機器も急速な高度化、高性能、IT化と多様化してきました。
臨床工学技士とは、生命維持管理装置の操作及び保守点検をおこなう事を業とし、これらの医療機器の安全かつ効率的な運用の一端を担っています、当院では、平成7年より医療技術部の臨床工学部門として組織運営を始め、現在11名の技士が在籍し、血液浄化業務、高気圧酸素業務、ME機器管理業務、手術室業務を中心に生命維持管理装置のパイオニアとして業務に取り組んでいます。
得意分野
救急集中治療領域における急性血液浄化療法は、重症な多臓器障害に対して行われる治療法であり、様々な効果が期待されております、当院臨床工学技士の役割は血液浄化専門職として、情報の収集から提供、リスクマネージメント、スタッフ教育の役割を担っており、施行の際には24時間、いつでも対応できる体制を構築しております。
また、難治性腹水症の腹水を採取し、それを濾過濃縮して再静注する治療法、腹水濾過濃縮再静注(CART)も行っています、その他に潰瘍性大腸炎治療として 炎症性細胞(顆粒球・単球)の選択的吸着を目的とした白血球吸着除去療法(G-CAP・L-CAP)も行っています。
主な業務と内容
-
血液浄化業務
血液透析(HD)、血液濾過透析(HDF)、持続的血液濾過透析(CHDF)、LDL吸着、免疫吸着、血漿交換(PE)、エンドトキシン吸着(PMX-DHP)、白血球吸着(L-CAP・G-CAP)、腹水濾過濃縮再静注法(CART) - 高気圧酸素療法
-
ME機器管理
人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、低圧持続吸引器など -
手術、アンギオ室業務
自己血回収業務(セルセ-バ-)、ラジオ波凝固療法(RF)、ペースメーカー植え込み術、PTA(経皮的血管形成術)、手術室関連機器(麻酔器)など
機器・設備
多人数用透析液供給装置(1台)、透析監視装置(33台、オンラインHDF装置11台含む)、単身用透析監視装置(4台)、人工呼吸器(11台)、輸液ポンプ(85台)、シリンジポンプ(65台)、低圧持続吸引器(9台)、持続的血液透析濾過装置(2台)、第一種高気圧酸素治療器(1台)、自己血液回収装置(2台)、除細動器(6台)、フットポンプ(24台)、経腸栄養用輸血ポンプ(10台)、麻酔器(5台)、電気メス(11台)