ドクターリスト , 診療部
脳神経外科
診療体制(一般外来、もの忘れ外来、頭痛外来)
脳神経外科、認知症、頭痛の専門医が診療にあたります。
治療方針
脳神経外科一般、頭痛、認知症に対し、ガイドラインなどを重視した標準的医療を基本とし、個々の患者さんに最も適切な医療の提供をめざします。
得意分野
専門外来として頭痛外来、もの忘れ外来を開設し、専門医が担当しています。
頭痛外来は2005年に開設しました。片頭痛や緊張型頭痛だけでなく、幅広い領域の頭痛診療に取り組んでいます。
もの忘れ外来は2007年に開設し、認知症の早期診断・早期治療を目標にかかげて診断、治療を行っています。特にMRI(エムアールアイ)やSPECT(スペクト)などの画像診断を導入し、多くの病院からご紹介をいただいています。
ドクターリスト
部長
横山 俊一
Shunichi Yokoyama
専門分野:脳神経外科・頭痛・認知症
所属学会 | 日本脳神経外科学会 日本頭痛学会 日本脳神経外科コングレス 日本老年精神医学会 日本認知症学会 日本老年医学会 |
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認定医・専門医 | 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医 日本頭痛学会専門医 日本頭痛学会指導医 日本認知症学会専門医 日本認知症学会指導医 |
評議員その他 | 日本頭痛学会代議員 |
非常勤
楠元 和博
Kusumoto Kazuhiro
専門分野:脳神経外科
所属学会 | 日本脳神経外科学会 日本脳卒中学会 日本頭痛学会 日本脳神経外科コングレス 日本脳卒中の外科学会 日本脳ドック学会 |
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認定医・専門医 | 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医 日本頭痛学会頭痛専門医 |
評議員その他 | 日本脳神経外科学会評議員 |
対象疾患
脳神経外科疾患一般・頭痛・認知症
外来診察担当表
外来診察担当表は下記よりダウンロードしご確認下さい。
外来診察担当表のダウンロードはこちら[PDF]
外来診療には予約が必要です。病院にお電話の上、受診のご予約をお願いします。
【予約電話】099-805-2259
当院で行っている先進・特殊医療
もの忘れ外来
「認知症」とは成年期以降におこる認知機能の障害をいいます。「認知」とは記憶や認識、理解、思考、判断、言語といった人のもつ知的能力を幅広く指す学術用語です。わが国では社会の高齢化とともに、認知症の方も増加しつつあります。一部には手術などで治療可能な疾患も含まれており、原因の正確な診断や早期診断が重要となります。またアルツハイマー型認知症についても専門の治療薬による早期治療の重要性が強調されています。
南風病院では画像診断センターの開設を機に、2007年2月よりもの忘れ外来を開設いたしました。CT(computed tomography:シー・ティー)、MRI(magnetic resonance imaging: エム・アール・アイ)、SPECT(single photon emission computed tomography:スペクト)などの画像診断機器を駆使して正確な診断をおこないます。専門の相談員(ソーシャルワーカー)による医療福祉相談もお気軽にご利用ください。
- 認知症の原因疾患
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- アルツハイマー型認知症
- 血管性認知症
- その他の疾患:レビー小体型認知症、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症、ビタミン欠乏症など。
- もの忘れ外来の診断の流れ
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- 問診:病院受診までの経過についておたずねします。経過に詳しい方と一緒に受診してください。
- 神経心理検査:簡単なテストで認知機能を評価します。
- CT・MRI:脳血管障害、手術可能な疾患などの診断、脳萎縮の定量的評価などおこないます。
- 血液検査:甲状腺機能低下症、ビタミン欠乏などが診断できます。
- SPECT:脳血流低下のパターンから認知症のより正確な診断が可能となります。
- 治療
- 診断が確定したらそれぞれに応じた治療をおこないます。また、必要に応じて他の医療機関との連携もとっています。
- 認知症ケアチームの活動について
- 南風病院では2016年から、多職種連携による認知症ケアチーム活動を開始しました。認知症の人の身体疾患治療が円滑にすすむようサポートします。
南風病院は認知症があっても安心して身体疾患の入院治療ができる病院を目指しています。 - もの忘れ外来の診察日
- 病院にお電話の上、ご予約ください。
頭痛外来
頭痛はごく一般的な症状で,慢性頭痛いわゆる頭痛持ちの人は日本に約3,000万いると推定されています。しかし病院でしっかりとした診断や治療を受けている人はかなり少ないようです。
- 片頭痛の薬物治療について
- 片頭痛の特徴は
- 脈打つようなかなり強い痛みで日常生活に支障がでること
- 頭痛の無いときは普通に生活できることです。その他吐き気や嘔吐、光や音に過敏になる、などの症状を伴っています。
現在片頭痛治療薬としてはトリプタン系の薬が主流となっています。その剤形は錠剤、口腔内崩壊錠、点鼻薬、注射薬など多彩です。トリプタンは有効性や効果のメカニズムから、画期的な薬と言えます。
片頭痛はセロトニンという物質が関係した病態で、血管が拡張し、炎症が起こって痛みを起こすと考えられています。トリプタンはセロトニン作用を持ち、痛みをとるのです。片頭痛発作の本質部分に作用するため、吐き気や嘔吐、光過敏・音過敏などの不快な合併症状にも有効性が期待できます。 - 新たな片頭痛治療薬の登場
- 片頭痛には上述のセロトニンに加えて、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(calcitonin gene-related peptide、 略:CGRP)が深く関わっています。新たな片頭痛治療薬としてCGRP関連薬剤が次々に登場しています。その効果は目を見張るものがあり、片頭痛診療は大変革期を迎えています。頭痛外来では新たな薬剤を用いた片頭痛治療にも積極的に取り組んでいます。
- 頭痛分類と診断基準について
- 国際頭痛学会は頭痛分類と診断基準をつくっています。また日本頭痛学会がこの日本語版を発表し、利用しやすくなりました。これに基づいて専門医が診断することによって診断の精度が上がることが期待できます。
鹿児島共済会南風病院脳神経外科では、2005年4月より日本頭痛学会専門医による頭痛外来を開設いたしました。国際頭痛分類・診断基準に基づいた正確な診断、CT, MRIなどの画像診断機器による器質性頭痛(脳の病気による頭痛)の除外、適切な薬物療法などを行っています。
- 鹿児島共済会南風病院頭痛外来の現況
- 鎮痛薬によって頭痛が誘発されている薬剤の使用過多による頭痛 (薬物乱用頭痛)の方も多いことが明らかになりました。また漢方薬による頭痛予防治療も効果をあげています。
今後も診断基準やガイドラインに基づいた標準的診断治療を基本として、頭痛に悩む患者さんのお役に立ちたいと考えています。