医師対象の講演会「腰痛診療の最前線」を行いました。

 2023年10月27日、南風病院 多喜ホールにおいて、「腰痛診療の最前線」と題して医師対象の講演会を行いました。講師に、慶應義塾大学整形外科学教室 教授、慶應義塾大学病院 病院長の松本守雄先生、座長に、鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 整形外科学 教授の 谷口昇先生をお招きして行いました。

 松本先生から、腰痛の原因、代表的な疾患である椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の症状と治療について詳細なご講演をいただきました。 腰痛は多くの日本人が訴える症状で、その原因は多岐にわたります。椎間板ヘルニアは症状から診断し、保存療法を第一選択としつつ、効果がない場合は手術療法を選択すること、脊柱管狭窄症では神経障害の症状が特徴的で、保存療法の限界があり、早期の手術療法が推奨される場合があることなど、実際の症例を交えながら分かりやすくご説明いただきました。 また、酵素注射による椎間板ヘルニアの治療、低侵襲な除圧固定術、集学的治療など最新の治療法や研究開発についてもご紹介いただき、腰痛治療の発展が期待できる内容でした。

 今回は、地域の医療機関からご来院された先生の皆様と当院医師を合わせて約50名が参加となりました。講演後には活発な質疑応答、意見交換が行われました。ご参加いただいた先生の皆様ありがとうございました。

 この講演会は、最新の医療の情報を地域の医療機関の先生方へ発信することを目的としています。南風病院では、今後も医師を対象とした講演会を企画していきます。病院ホームページ、連携室ニュースメール、郵送等でご案内いたしますので、地域の先生の皆様のご参加をお待ちしております。

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