院長挨拶

 この度、末永豊邦前院長の後任として令和6年1月1日より院長を拝命いたしました吉野伸司です。私自身は整形外科医であり、これまで整形外科一筋に診療を行って参りましたが、このような機会をいただき責任の重さを実感しているところです。
 私は1984年に鹿児島大学を卒業し、以後長く大学病院整形外科医局に勤務した後、2009年にご縁があり当南風病院に入職し現在に至ります。
 当院はこれまで多くの診療科で急性期病院として地域医療に携わってきました。しかし、およそ4年間にも及ぶコロナウイルス禍により社会の仕組みは大きく変化し、医療を取り巻く環境も厳しくなっています。コロナ後の世の中の状況を予見しつつ、患者さんに対して少しでも早く、より良い医療を提供できる方法を今一度再考する時期が来たようです。ただし、これまで引き継がれてきた当院の基本的な医療の体制はコロナ前と大きく変わるものではなく、がん医療や救急医療、透析医療、整形外科医療など急性期から慢性期医療まで幅広く対応できる各診療科の特徴、専門性を生かしながら、さらに地域との連携充実を目指したいと考えています。また、現在の超高齢化社会を鑑みて、予防医学・高齢者医学的なアプローチも大変重要と考え、検診等を含めた高齢者医療についてもこれまで以上に注力したいと思います。
 地域医療支援病院としての南風病院が地域社会に果たすべき使命を重く受け止め、最先端の医療を安全に、迅速に提供できるよう精一杯取組んで参りたいと思いますので、ご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。

令和6年1月
南風病院 院長 吉野伸司

公益社団法人鹿児島共済会 南風病院